2004.4月
“いまどき”の生徒・"いまどき”の校長先生 | |||
「性を語る会」代表 北沢 杏子 |
|||
先月はN県・G県・I県・M県の中学校・高校の授業を数十時間行なった。 それぞれ事前にアンケートをとって集計し、あらかじめ模造紙に書いて持参。授業もそれに添って行なったのだが、“いまどき”の10代に共通の性意識・性行動を考察することができ、興味深かった。 例えば「男女交際している人に聞きます。楽しいですか」の質問に、はい10人、いいえ3人、どちらともいえない25人の回答。いいえの理由は、彼がSEXを迫る。妊娠が心配。義理で(自分の意思に反して)会わなければならないなどで理解できなくもないのだが問題はどちらともいえないだ。結婚して20年もたった夫婦に「結婚生活は楽しいですか」と質問してどちらともいえないと答えるのならわかるが、まだ14歳や15歳の中学生、16歳や17歳の高校生がどちらともいえないのはなぜか。? 訊ねると「みんながペアを組んでいるから仕方なく交際している」とか。ピアプレッシャーが原因とわかってナットク。いまどきの10代、「みんなと同じであること」に汲々としているようだ。 また、校長先生にもいろいろな方がおられて興味深かった。 ところが鎮痛剤を服用した生徒が授業中ボーッとしているという苦情が教師からでるようになり、A校長はご自分も体験すべく、保健室に残っていた鎮痛剤7錠半をイッキ飲みしたそうだ。その結果、1日中ボーッとして食欲もなく「こりゃあ、いかん」との結論に達したとか。 B校長は旧道徳派。「男性の性欲は旺盛なものである。かつては公娼制度があり、欲求はそこで満たすべし!生娘(きむすめ)に手をつけてはならないという決まりがあった。現在は公娼制度がないので、生徒たちは生娘の女子生徒に手をつけ妊娠させるので困っている」と、のたまうのである。 どちらも“いまどき”の校長先生なのかなぁと寒心。 みなさんは、どう思いますか? |