第1巻「目ってだいじだね」――目はものを見るために、とても大切なところ。その大切な目を疲れさせないように、テレビを長い時間見たり、ゲームに熱中したりしないで、外で元気に遊びましょう。また、目を丈夫にするためには、好き嫌いしないで、なんでも食べること。一日中使って疲れた目を休めるために、じゅうぶんな睡眠をとることも大切です。これを「正しい生活習慣」といいます。
もう一つ大切なことは、目はとても軟らかくて傷つきやすいので、傘をふりまわしたり、顔をめがけてボールや砂を投げつけたりしないこと。でも、そんな危ないことをしなくても、風で飛んできたゴミが目に入ることもありますね。そんなときはどうしたらいいのかな?そう、目をこすってはいけません。目はとても軟らかいので、こすると傷ついてしまうからです。
後半は、眼の専門家の坂上達志先生が、パネルを見せながら、目を大切にするいろいろな場面についてお話をします。児童たちが「自分の健康は自分で守る」を自覚するよう構成しました
第2巻「目がわるくなるのはなぜ?」――目の構造と、ものが見える仕組みについて説明しましょう。悪い姿勢で本を読んだり、テレビを近くで見たり、ゲームに長い時間夢中になっていると、どうして目が疲れるのかな?
目もからだも元気でいるためには、朝ごはんを食べずに学校にきたり、おやつに甘いジュースやスナック菓子ばかりを食べてはいけないことはわかってるね。
目の病気、流行性の結膜炎やプール熱は、家族やお友だちにうつすのでたいへん。すぐ病院に行きましょう。目のケガは、いろいろな原因で起こりますが、とくに小学生は高いところから落ちて、眼窩底骨折や視神経骨折を起こすことが多いので注意が大切です。
また、スキー場や海岸で、太陽の強い紫外線を浴びると、太陽性網膜炎や日食性網膜炎を起こすおそれもあるので、スキー用のメガネをかけたり、ビーチパラソルや木陰に入って、強い光から目を守りましょう。
前半は“目の玉君”が語りかけ、後半は坂上達志先生が、パネルを見せながら専門的なお話を、かみくだいて説明します。
第3巻「近視・乱視・遠視」――近視の子、乱視の子、遠視の子は、ものがどんなふうに見えるのか、それぞれの目にあったメガネをかけているお友だちから説明してもらいましょう。そして、どうしてそんなふうに見えるのかも勉強しましょう。
どんな目も、その目にあったメガネをかければ、ものをはっきり見ることができます。だから、メガネをかけるのは少しも恥ずかしいことではないと、自信をもたせることが大切です。
目の構造や流行性の結膜炎の予防なども勉強しましょう。それから、いちばん大事なこと――それは目の不自由な人への思いやりです。道や乗り物の中で目の不自由な人に会ったら、どんなふうに親切にしてあげたらいいのかな?
たとえば、かならず目の悪い人の前にまわって手を引くこと。後から押すようにすると相手に恐怖感を与えてしまいますよ。
後半は坂上達志先生が、パネルを見せながら、専門的なお話を平易に説明。視覚障害の人びとへの思いやりの気持ちを育てるよう、“ふれあいキャンプ”の映像も加えました。